名前はよく聞くけど意外と食べたことがないかも、、?生のニシンを食べてみた!

本格的に寒くなりましたね、、!❄
寒さに負けずに市場は元気に営業中です!

冬が旬の海産物は沢山あるのでブログで取り上げるものをずっと悩んでいましたが、良く知っているけど意外とあまり食べていないのでは?というお魚を取り上げてみます!

今回は、題名のとおり、生のニシンを捌いて食べてみました!

皆さんは普段よくニシンを食べますか?私は生まれてからずっと関東に住んでいたためなのか、食べたことがないか食べなさ過ぎて記憶がなくなっているのか、、という状況でした。

それなのになぜニシンを知っていたかというと、小学生ごろまで呼んでいた外国の児童文学にちょくちょく出てきていたからです。

しかも、どちらかというと登場人物にはニシンは嫌われている感じな描写が多かった気がします、、ですので私もクセがあるお魚なのかな~?思っており、あまり良い印象ではありませんでした。

そんなニシンは冷たい海域で生息しており、江戸時代後期は北海道で大量に獲れたため、食用だけではなく肥料としても使用されていたそうです。


しかし1950年代になると一時は幻の魚とも呼ばれたことがあるほど激減し、現在も当時の状況までには回復はしておらず、近年に漁業者による稚魚の放流などの取り組みが行われ、徐々に漁獲量が増え始めているようです。

数の子が高級なのもニシン自体がいまだに漁獲量が少ないからなんですね、、

ニシンの歴史は調べてみるとすごく面白くてどんどん読んでしまうのですが、こちらには書ききれないので、是非とも調べてみてくださいね!

これまでなかなかニシンに出会う機会がなかった私ですが、水産棟で、しかも鮮魚の状態で出会えたので、好奇心がこれまでの印象に勝ちニシンを購入!

そして仲卸さんがこのニシンは今朝獲れたばかりだからお刺身でも食べられるよ!と教えて下さいました。

お刺身!?

事前に調べていて、塩焼きとか煮つけにしようかな~と思っていたのですが、まさかお刺身で食べられるなんて思っていなかったので驚き。

ニシンは鮮度落ちが早いそうなので、長意味で食べられるのは新鮮な魚が入荷される市場ならではですね~✨

塩焼きが一番うまいかな、ともおっしゃっていたので、メニューはお刺身と塩焼きに決定です!

それでは早速捌いていきましょう♪

ウロコがちょっと虹色っぽくなっていて綺麗なんですよね~

魚全体をしっかり洗ったら、まずはこの綺麗なウロコを包丁で取っていきます。
結構大きめのウロコがザクザク取れていきます。

先に塩焼きのお魚の準備を。

これがなんとニシンはサンマのように内臓を取り除かずにそのまま焼いていいそうなんです!

しっかり火を通せば内臓も食べられるし、今回は残念ながらありませんでしたが、白子や卵(数の子)もあれば取り除かずそのまま焼いた方が良いそうですよ♪

臭みを取るために、塩とお酒をまぶして30分~1時間ほど置いておきます。

バットからはみ出す立派なサイズ!

火の通りを良くするために切り込みを両側に入れて、グリルで焼くだけ。
拍子抜けするくらい簡単で素晴らしいです😄✨

もう1匹は期待が高まるお刺身に。
三枚おろしにします!
頭を包丁で切り取って、肛門あたりからお腹に切れ込みをいれます。

そして骨ギリギリを攻めて三枚おろしに。

綺麗にはできませんでしたがどうにか中骨を取り除けました!
腹骨も切り落とします。

後は身についた皮をむきます。包丁で取るよりも手でむいた方が簡単かな?と思います!

脂がのってますね~既に美味しそう、、

皮をむいた状態がこちら!

綺麗な銀ピカが現れました!
ニシンのお刺身ってこんなに綺麗だったんですね!

この後は骨抜きを使って骨を抜いていくのですが、犬や猫のヒゲくらいの細~い骨が無数にあるので、目立つものだけにしておいた方がいいかもしれません、、全部抜くのはかなり時間がかかりそうですよ、、


ただ、骨を気にしながらお刺身を食べるのは嫌ですよね!
小骨を一気に取り除く方法はないのですが、骨はありつつも、気にならず食べることができる方法はあります。

「骨切り」をして骨を細かく切ることで骨が引っかからずに食べることができます。
身を完全には切り分けず、半分くらいまで切れ目を細かく付けていき骨を切っていきます。

銀ピカの皮がついていた方は綺麗なので切らずに、裏の面に切り目を入れていきました。

こうして切れ目を入れることで寄生虫のアニサキスの予防にもなりますね。
ただ、切れ目を入れるだけではなく光に身を透かしたり、目視でチェックも必須ですよ!

骨が切れる感触があります。細かく切れ目が入るのでその面はぐちゃぐちゃしてきてしまう感じはありますが、皮目の方は意外と無事なので大丈夫ですよ!

このようにこちらは綺麗なまま。あとは食べやすい大きさで少し斜めに切ってお刺身にするだけです!

これで完成!!

まず塩焼きはこちら。

この身のふっくら感、、美味しいに決まってる、、🥹
いただきます!


うわ~! ふわっふわ!
こんなにふわふわ?とびっくりするくらいのふわふわです。
これは美味しい、、!!
なんで今まで食べたことがなかったんだろうか、、😭

写真のように細長い骨が沢山ついているのですが、長いし身が柔らかいので簡単にひょいひょいと抜くことができるので他のお魚よりかは苦労するかもしれませんが、そこまで難儀はしません。

ただ、これが嫌な方がいらっしゃるだろうなというのは分かります。私も子どものころだったら嫌だったかも、、

ですが、このふわふわの脂がのった美味しい身を食べられるなら骨も我慢できます、、美味しかったです~✨

そしてお刺身はこちら。

脂がしっかりのっててアジのお刺身にちょっと似た見た目ですが、こちらの方が柔らかそうな感じ?です。

こちらも美味しい~!
一緒に食べた父は脂が多いなと言ってましたが、私は脂のしつこさは感じなくて甘みがあって最高だと思いました。好みがあるかもしれませんね。

骨切りもしっかりしましたので、骨はなくなってないけど気にならずに食べられます!

生姜と一緒に食べました✨

さらに、水産棟ではニシンを使ったこんな食品も売っていたのでこちらもお試し!

ニシンの切り込み。こちらも私は食べたことがなく、水産棟で最近見て初めて知りました!

北海道や東北地方で古くから食べられていたそうで、生のニシンを切り刻んで米麴で発酵させたものです。
甘口と辛口があるそうですが、こちらは甘口で数の子入りでした。伝統の味にも興味深々です。

パッケージに大根おろしとレモン汁と混ぜて食べると美味しいと書いてあったのでそのまんま試します。

ご飯がすすみます!😆✨美味しい!

そのままでも食べましたがそのままだと濃厚な感じで、大根おろしとレモン汁を加えるとやっぱりさっぱりして食べやすいですね。

全品美味しかったです♪

ネックなのはやっぱり細長い骨の多さでしょうか、、
味は子どもでも食べやすいと思うんですけどね、、
上手い食べ方があれば知りたいですね🤔

脂質が多くてカロリーは高いですが、良質で健康に良い脂ですし、ふわふわの身が最高ですので、以前のように数が増えて沢山流通できるようになることを願いつつ、是非出会えたら食べていただきたいです!

今が旬のニシン、幸市場にも最近よく入荷してますので、是非試してみてくださいね♪

コメントを残す