廃棄キャベツでウニを育てる!①

こんにちは!
先日HPでもお知らせしましたが、川崎幸市場では神奈川県水産技術センターの指導の下、「市場の野菜残渣を与えてムラサキウニを育てる」という実験を行っていました。

この実験は7月に終了しましたが、今回はその実験の様子を3回にわけてブログで紹介しようと思います◎

そもそもキャベツウニって?

キャベツウニに関しては、すでにテレビ等でご存知の方も多いのではないでしょうか?
海藻を食べつくし礒焼けの原因になっている厄介者のムラサキウニにキャベツを食べさせ、可食部を大きくしようという取組みです。成功すれば美味しいウニを供給でき、野菜の廃棄も減らせるので一石二鳥なんです!

川崎幸市場では、市場内で廃棄される野菜(スーパーなどに出荷する過程で、キャベツの外葉など不要な部分を市場内で取り除いています)の処理に困っており、今回この実験に挑戦することとなりました◎

こちらがキャベツの外葉!
食べられないわけではないですが…販売の際にはすべて取り除いてしまいます。

これを千切りにしてウニに与えようというわけです…!!

ウニは水産技術センターからもらってきました!

ウニのとげとげの間にほそーい触手のようなものが見えますか?
これは「管足」といって、ウニはこの管足を使ってキャベツを口まで運びます!
また、移動にも管足を使っています!

さっそくウニを水槽に移してみました。

ウニ同士がくっつかないよう、仕切りを自作しました。
側面や床、仕切りにしっかりくっついています!

秘密兵器の登場!

ウニが入った水槽

水面にペットボトルが浮いていますが、これは水温を下げる役割を果たしています。ペットボトルの中に水を入れ、凍らせたものを浮かべており、見た目はいまいちですが一応効果は発揮しますよ笑

もちろんこれだけでは到底冷えないので…

フィルターを自家製冷却機で冷やす

フィルターを発泡スチロールで覆い、氷を入れて冷やす
自家製冷却装置を製作しました!
こちらも手作り感が満載ですが、なかなかの効果を発揮します…!!

水槽に引っ越したウニたちには、新しい環境に慣れてもらうため、しばらく餌をやらずに様子を見ます。ということで明日からキャベツを与えてみることに!

初餌やり!キャベツを与えてみた!

次の日、水槽のウニたちも問題なさそうなのでさっそくキャベツを与えてみました!

トゲにキャベツが絡まったウニ

トゲにキャベツが絡まらないと、うまく食事できないそうで…
エアレーションなどで水流を作り、トゲにキャベツを絡ませてあげるのが大事なんだそうです!
キャベツは少し太めの千切りにしています。

しばらく眺めていたけどキャベツを食べてる様子は見られず…
やっぱりそうすぐには食べないですよね…
ウニの食事シーンを見てみたい…

さて与えたキャベツはどうなっているのか…!!乞うご期待!!

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