お久しぶりの投稿となり、すっかり秋になってしまいました💦
寒くなってきたので、食欲が増して常にお腹が空いている気がします、、。
さて、タイトルにも書いてありますが、皆様、”本物”のししゃも食べたことありますか?
通常よくスーパーで見られるししゃもは樺太ししゃも、またはカペリンと呼ばれておりアイスランド、ノルウェー、ロシア等で漁獲されている魚です。
なぜ”本物”ではなく樺太ししゃもが流通しているのか?
1970年代に国産の北海道にのみ生息する本物、本ししゃもの人気が高まったことで親魚の乱獲が行われたり、産卵場の環境が悪化したことなどにより数が急激に減少した為に、代用として樺太ししゃもが輸入されるようになり、本ししゃもと取って代わったという経緯があります。
本ししゃもは、さらに漁も例年は10月から11月中旬くらいまでしか行われないとのことで、大変貴重な魚です。
そしてここ数年は夏場の海水温の上昇により、暑さに弱いししゃもが耐えられず、漁獲量の減少傾向が続いているとのこと。
ここにも温暖化の影響が出ているのですね、、
その貴重なししゃもがこちら!
普段見かけるししゃもと違い、色が赤茶っぽいですね!
干されて大きく口が開いたししゃもしか見たことがなかったですが、キラキラですっごく綺麗です!
そしてお値段ですが、
k5500とは、1kgあたり5500円ということ。
今までのブログを振り返ってみると、
メヒカリ12匹で400円台、
イサキ2匹で700円台、
ウマヅラハギ2匹(1.32kg)で1700円代、
そして今回のししゃも14匹330g買って1960円!
どれだけ高級かお分かりいただけますでしょうか。
この前みかけたクエでも1kgあたり4000円でした、、
それだけ貴重なんですね。
今回はそんな貴重なししゃもを、なんとお刺身でいただきました!
鮮度が落ちるのが早くてお刺身で食べられるのは現地以外では珍しいそうなのですが、市場に新鮮なししゃもが入荷されていましたので、これは大チャンス!!
お刺身以外にも、塩焼き、天ぷらが美味しいということで今回はこれら3品をいただきました😋
さて、どうやって調理するのかな~と検索してみたところ、、
あれ、全然出てこない、、
生ししゃも、本ししゃものさばき方、レシピ、色々検索するのですが詳しいものが出てこない😱
だいたいのことは検索すれば出てきてしまうこの時代に、、
時間かけてよ~く探したら動画を含めて3、4件ほど?見つかりましたがすごく苦労しました、、
塩焼き、天ぷらに関しては生ししゃもの調理方法は見つかりませんでした😓
というわけで、このブログ記事も手前味噌ですが、大変貴重です!笑
ぜひ最後まで見届けてください✨
では、捌き方はとりあえず分かったので、お刺身にしていきます!
ウロコを包丁で取っていきます。背の部分で取ろうとすると小さな魚なのでウロコが小さく、取りづらかったので刃の部分で取ってしまいました💦
頭から胸びれにかけて切り落とします。
切れ目から腹びれにかけて斜めに切り落としてはらわたを取り、水で洗い流します。
これを続けていっていると問題が発生、、!
わー!!
卵があふれてきた!
オスメス混ざっているので、気を付けないとせっかくの卵があふれ出ちゃいますのでお気をつけて!
オスとメスは尻びれで判別できます。
透明で見えづらいですが、上の尻びれが大きいのがオス、下の尻びれが小さいのがメスです。
ちゃんと見ていれば意外と見分けやすいですよ!
卵を溢れさせてしまったししゃもはお腹になんとか卵を戻して塩焼き用のししゃもにしました。
お刺身に戻ります。あとは3枚におろします。
小さいのですごく難しかったです。骨を切ってしまいそうで大変でした、、
慎重に包丁を入れていきます。
次に、こちらも小さいのですごく分かりにくいのですが、腹骨も切り落とします。
そして皮を取り除きます。
私は手で皮をむくのにチャレンジし、結構大変でしたが、一緒に捌いていた母は包丁で取り除いていました。手でも包丁でもどちらでも良さそうです。
あとは細かい骨を身から取り除いて、アニサキスがいないかチェック!
ししゃもはアニサキスがいることが多いようですので、しっかりチェックしましょう。
冷凍庫でマイナス20℃で24時間以上冷凍してちゃんと死滅させてから解凍して食べると安心です。
今回は母と2人がかりで何度も何度もチェックし、細かくきざんで食べることにしました。
どうでしょう!
見た目ですでに美味しそうですよね😋
では、貴重なししゃものお刺身、いただきます!
、、、おぉ~~!!
小さくきざんだ少しの量でも、脂も甘みもしっかり感じられて、さすが高級魚、、!
美味しいです😭
漁が行われる北海道ではししゃものお寿司も食べられるそうで、ぜひ切りきざんでいない状態で(笑)プロが捌いたししゃもを現地で味わってみたいです。
(上の写真の量を3人で分けて食べました)
高級料理店で味わえるような味が我が家で堪能できました、、
ごちそうさまでした。
さて、次は塩焼きと天ぷらです!
しかし先ほども書いた通り、生ししゃもの調理方法が全然検索しても出てきませんでした。
はらわたは取り除くのだろうか、、でもメスは切ると卵が溢れてきちゃうし、、
メスはどうがんばっても卵を溢れさせずにはらわたを取り除ける気がしなかったですので、メスだけははらわたを取り除かずにそのまま塩焼きにして、オスはお腹に切れ目を入れてはらわたを取り除くことにしました。
購入した当日はかなり仲卸さんが忙しそうだったのでどうするか聞けなかったのですが、後日聞いてみると、「はらわたは取った方がいいけど、加熱してるなら大丈夫だよ」とのことでした。お好みでよろしいのかもしれません。
卵を持ったメスはどうやってはらわたを取ればいいのかも聞いてみましたが分からず、どなたか、ご存知の方がいらっしゃいましたら是非とも教えてください!!🙌
塩焼きは塩をまぶしてグリルへ。弱火から始めて様子をみながら、火力を強めてまた焼いてみたりして10分ちょっとくらいじっくり焼きました。
天ぷらは衣をしっかりつけてしっかり揚げます。
できあがりはこちら!
塩焼きと、
天ぷら!
こちら2品も美味しそうにできました!
まず塩焼きは、いつも食べている干したものを焼いた樺太ししゃもとは全然違うイメージの味です!
ししゃもって苦みがあるよな~と思っていつも食べていたのですが、こちらは全然苦みを感じず、身がふっくらしていてとっても美味しいです!
頭からしっぽまで丸ごと食べられますし、お子様でも食べやすいのでは?
天ぷらは塩をつけていただきました。
表面がサクッと、中身はふわっとでこちらも最高、、!!
塩焼きも是非とも食べてもらいたい美味しさですが、私の好みはどちらかというと天ぷらです。是非是非天ぷら食べてください!
そういえば卵もいつもの樺太ししゃもより繊細な感じの味で、美味しかったですよ~
小さくても3品全部美味しくて大満足!
漁獲量が減っているということで残念ですが、見かけたら是非有難くいただきたいものですね。日本固有の魚にこんな素晴らしい魚がいたんだと感動します。
見かけたけど食べずに、買わずにいたら次出会えるのが1年後、、などになりかねないので見つけたら迷わずチャレンジしてみてくださいね♪